私の投資信託ポートフォリオ全体のリスク(振れ幅)は、過去5年での2標準偏差でリスクを計算すると-17.9%~+34.97%。2標準偏差なので、95.44%の確率でこの間に振れ幅が収まるという理論値。
今回のコロナショックで、一瞬ワースト値-17.9%を割ったものの、各国の素早い対策のおかげで株価下落が一旦収まりすぐ理論値内に収まりました。
私は昔、債券をポートフォリオに入れることには否定的だったのですが、今回のような暴落時には債券がやはりクッション的な役割をきちんとこなしてくれました。
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今回は暴落時にも安心して続けられるようするには、やはり分散投資が大切ということをまとめたいと思います。
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投資信託初心者は知っておきたい基礎知識 資産クラス別リターン(2010年~2019年)
以下は、2010~2019までの年間の資産クラス別リターンを示した表です。

出典:モーニングスター
見てわかるように、毎年異なる資産クラスが注目されて上昇しています。
そして当たり前だけど、毎回どの資産クラスが高いリターンになるかはわかりません。
だから、株式、債券、リートなど別々のクラスへの分散投資を行います。
それぞれのクラスにおいて、つみたて金額を一定にしていれば、自動的に安いものはたくさん買い、高いものは少くなめに買うことができます。
そしてその分散投資をコツコツ積み重ねることにより、時間とともに大きな資産を作ることができるのです。
株価の暴落時には債券、金が良いクッションになる。
今回のコロナショックのような相場でも、債券や金は、株式ほどには売られません。
(今回は急落により、一時はドルへの換金のためすべての資産が売られましたが、すぐ戻りました。)
株が下がっても、コツコツつみたてを続けていれば、いつか上昇に転じた時に戻るので株式100%のポートフォリオでもいいのでは?という考え方もあるようですが、リーマンショックのように最高値から株が50%近くも下落したときに、そんなに冷静でいられるでしょうか?
金額が大きければ大きいほど冷静ではいられなくなり、売りたくなってしまいます。
そうならないように、ポートフォリオ内はいくつかの異なる資産クラスである程度分散させておく必要があります。
投資信託は続けなければ意味がない。自分の心が安心できるように分散投資を行う。
投資信託は複利の力で大きな資産を作ることができるので、とにかく長く続けないと意味がありません。
そして長く続けるためには、必ず暴落を想定しておき、それを乗り越えないといけません。
いくら知識があっても、暴落時に自分の心が悲鳴をあげるような投資をしてはダメ。そして、暴落時の心理的なショックを減らすという意味でも、暴落を吸収するような資産をポートフォリオに組み入れることが必要です。
分散投資は、投資パフォーマンスを良くするためだけに行うのではなく、自分が安心して投資を続けるというメンタル面にもとても役に立つのです。